田舎の日

おとぎ唄

 

かえるごとに  町は白くなり

かえるたびに  つめたくなっていく

あのころの思い出は  なくなるばかり

あのころの面影は  空きいえばかり

わすれている  うしろめたさ

わすれはてている  さばきのよう

 

 

けれども神社は  別世界

あの日のまま  たたずんでいる

とうぜんのように  とどまっている

そうしてなにかを  ものがたっているけれど

それがなにかは  わからないけれど

それがなんだか  さがしているけれど

 

 

神社だけは  別世界

あのときのまま  たたずんでいる

これからもずうっと  このあともずうっと

10年さきも  100年さきも

あの日のまま  うらぎらない

あのときのまま  ささめいている

 

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