大草原

おとぎ唄

うすぼんやりとした  ある夕ぐれどき

大河をまたがる  大橋をわたる

眼下をみると  そこは一面みどり

みわたすかぎりの  大草原

はるかかなたの  大海原

この大空間  どれほどの生物がいるのか

ちょうちょう トカゲ  げじげじ トンボ

いも虫 カマキリ  羽虫 黒アリ

かぞえきれない  むすうの生命体...

どうして  どうしてなのか

どうして人なのか  羽虫じゃないのか

ひとりの人間  人として生きている

 

 

大橋のうえから  大いなるありさま

おごそかなパノラマ  ぐるりと大世界

ながいながい  年月のはて

せん年まん年  いのちのリレー

そのほとりに  ぽつんと今

人として  たたずんでいる...

どうして  どうしてなのか

わからないまま  生きている

たまたま  おもいみて

たまたま  みちびかれて

そういうことに  なっている

このふしぎな  まかふしぎな世界

このまま  わからないまま

 

 

 

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